社会福祉法人みつばち会HOME > 保育理念
みつばち保育園、西池袋そらいろ保育園は1951年5月5日に発効した児童憲章の精神を基本理念としています。 児童は人として尊ばれ、社会の一員として重んぜられ、より良い環境の中で育てられるというその基本理念を 尊重し、すべての子どもたちが個性豊かにのびやかに育ち、人類の平和と文化に貢献するよう育て導くための 一助となることがみつばち保育園の使命であり大人としての責任であると考えます。
みつばち会は、1966年に働きながら子育てをしたいと願う地域の母親たちが知恵と力を寄せ合っ て作った小さな無認可保育所から始まりました。以来、こどもたちの健やかな育ちとその笑顔に 励まされながら、保護者と地域の皆さんと手を携えて子どもたちの育ちの場、手を繋ぐ子育ての 場として日々努力してまいりました。そして子どもたちに必要なことのためには努力を惜しまな いという粘り強さを引き継いできました。
子どもは未来に続く宝物です。
みつばち保育園、西池袋そらいろ保育園は子どもたちの健やかな発達を保障する高い専門性を日々追求すると共に 、子どもを取り巻く保護者・地域・行政とともに力を合わせ、 子育てする喜びを共有できる社 会の実現と発展のために力を尽くします。
われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、全ての児童の幸福をはかるため
に、この憲章を定める。
児童は人として尊ばれる。
児童は社会の一員として重んぜられる。
今年も春には桜が満開となり、新緑の季節には青葉が陽の光に照り映え、雨のあとの空はあくまで青く、燕が
飛びかう姿は、平和の尊さをしみじみと感じさせます。みつばち保育園では、今ではすっかり保育園になじん
だ子供達の元気な声が賑やかにこだましています。
しかし、この明るくて平和な情景とはうらはらに、今地球上には五万発以上もの核兵器が貯蔵されています。
その一パーセントが爆発するなら、世界は核の冬におおわれ、人類は滅亡すると言われています。二十一世紀
を迎えようとする人間の歴史が、そして太古の昔から脈々と伝えてきた人類の命が、現存する核兵器の一部が
使用されただけで、瞬時に終わってしまう恐ろしい状況に直面しているのです。
「世界の平和」は全ての国民の願いです。全世界の人々の願いでもあります。幼い子供達を核爆発にさらすこ
とは、絶対にできません。自然を、街を、そしてこの新園舎を廃墟にしてしまうことは絶対に許せません。私
たちは、健やかな命を次代に伝えていかなくてはなりません。
今日は、みつばち保育園の新園舎落成式が行われました、この新しくなった保育園で今まで以上のよい環境で
、次代をになう子ども達が生まれていきます。私たちは、今日この日改めて、健やかな命を守る環境に思いを
はせ、世界の平和を訴えたいと思います。核戦争に反対し、地球上から核兵器を一日も早くなくすために、全
世界の人々が力を合わせるよう切望します。
一九八六年七月二○日
社会福祉法人 みつばち保育園
理事会
東京都保育所労組 みつばち会
父母の会